ロシア語でしゃべる時間ですよ!::レッスン 10::国・文化情報
Globus   Time  
ロシア文化情報 文法の解説 講座の辞書

戻る
レッスン10
シーン1
シーン2
シーン3
レッスンの辞書
レッスンのテスト
国・文化情報
Время говорить по-русски メイン講座 レッスン10

国・文化情報

ロシアの象徴:バラライカ、サモワール、マトリョーシカ、コザック帽について

かつてサモワール、バラライカとマトリョーシカはロシアではとても人気ありました。どんな家庭でも紅茶を作るのに欠かせないサモワールがありましたし、バラライカがないお祭りだって考えられなかったですし、マトリョーシカほど手に入りやすくて親しみやすいおもちゃがなかったです。しかし、時代が変わって、現代のロシアの家庭ではバラライカもサモワールも見当たらないです。マトリョーシカの場合、お土産屋さんで外国人しか買わないです...

しかし、現代でもロシア民謡のアンサンブルならバラライカを聞くことが出来ますよ。バラライカとは中型の楽器で三角の形をしているボーディーに弦が三本が張ってあります。18世紀頃から知られているバラライカの音がよく響き渡ります。「バラライカ」という名前の由来は発音が似ている「ぺらぺら喋る・適当な話をする」という言葉から来ています。

Шаблон

弾きやすいという理由でバラライカは庶民の間でものすごい人気でした。人々はバラライカを弾きながら歌ったり、踊ったりして、チャストゥシカ(抒情的・生活的・滑稽的内容の主に4行のロシアの俗話)を歌ったりしました。例えば、以下のようなチャストゥシカ:

フェージャ君はある日に風呂場の栓を締めないで出かけた
栓を締めないで出かけた
全員の隣人さんは
タイタニックの最後を思い出させてくれた


Шаблон

サモワールについて

「サモヴァール」とは昔から伝わってきたお茶・紅茶の湯を作るための機械のことです。サモヴァールの方式が中国で考えられましたが、そちらでは紅茶の湯を作るのに使われなかったようです。

サモヴァールの中心にパイプがあって、そのパイプに石炭、木材チップ、松ぼっくりなどの燃料を入れて、外側とパイプの間に水を注ぎます。燃料が燃えやすくするためにパイプの上にさらに長い管をかぶせます。サモヴァールで沸騰した湯が冷めにくいです。この湯を紅茶の葉っぱが入っている小さなポットに注いで、濃い紅茶を作ります。

Шаблон

サモヴァールは初めてロシアで登場したのは18世紀末にトゥーラという所でした。トゥーラは兵器作りの都市で、ある職人が暇な時間に工房でサモヴァールを作ってみたそうです。サモヴァールがすぐに売れたので、生産が繁盛して小さな工房が大きな工場に返信しました。19世紀半ばぐらいにトゥーラには28件のサモヴァール工場がありまして、年に12万個のサモヴァールが生産されました!容量が様々で、3リットルの物から25リットルまででした。

現代、本物のサモヴァールを使う機会が殆どないですが、トゥーラでは今でも電気サモヴァールが作られています。もし、トゥーラに行く機会があれば、必ずサモヴァール博物館に足を運んでみて下さい。そちらではサモヴァールの歴史に触れられ、形の様々なオリジナルサモヴァールを見ることが出来ます。

Шаблон

マトリョーシカ

マトリョーシカが誕生したのは100年前ぐらいです。モスクワの人形を作っている工場に日本の人形がプレゼントされました。仙人のカタチしている丸い人形を見た工場の職人が刺激を受けて独自の人形を作ってみました。子供の顔をしていて、一番大きな人形はロシア衣装を着ている若い女性でした。一番小さな人形は赤ちゃんの顔になっていました。セルゲイ・ミリューティンという画家によって描かれました。マトリョーナという名前の略したバージョン、「マトリョーシカ」と名付けられました。

Шаблон

誰からも愛されるマトリョーシカがセルギエフ・ポサード市の職人さんに作られるようになりました。注文が絶えずに来ていまして、今でも様々な模様のマトリョーシカが多く作られています。

耳付き帽子

厳しい寒さの時にしっかりと耳を守ってくれる耳付き帽子は冬用の帽子として昔から人気があります。

現在、ウサギの毛皮でできた安い物から人気のデザイナーが作った高級な物までバラエティー豊富なウシャーンカが販売されています。男の人にはウシャーンカほど適当な冬帽子がないでしょう!

Шаблон

ロシア人男性とロシア人女性について。

ロシアを訪れた外国人や滞在する外国人に「ロシアはどこが一番気に入っていますか?」と訪ねるとよく聞く返事は「ロシア人女性!」(もちろん、男性の回答者の場合)一見、ユーモラスな応答ですが、実際、統計データによりますと、外国人と結婚するロシア女性の数は年々増加していることが分かります。それに、ロシアの女性は欧米人だけではなく、中国人と日本人とも結婚します。そこで二つの疑問が生じます。まず、ロシアの女性はどうしてそんなにモテますか?そしてもう一つ、ロシア人男性はどうしていますか?

Шаблон

ロシア人の女性は奇麗美人が多いです。しかし、見た目よりも振る舞い方などにご注目してみて下さい。歴史的に(特に20世紀において)ロシアでは女性の人口に比べて男性の人口の方が少なかったので、女性が歳をとることとともに増している高い競争確率の中で本能的に男の人をゲットするための技を磨いてきました。

Шаблон

一番最初にロシア人の女性の外見を気になりますね。ロシアの女性は自分に合っているメイクや服装などに時間掛けています。ロシアでは冬の季節でも殆どの女性はハイヒールブーツを履いていますよ!大変不便なところや足に悪いことも気にせず、いつでも美しく見えたいことに心掛けています。同じ理由で最新のファッションの洋服を身につけて、アクセサリーも欠かせないです。とにかく男の人にモテルように努力をしています。言うまでもなく男の人はそういう努力を見て、気分がいいのですl。

Шаблон

ロシアの女性の性格と言えば、謙虚で優しくて、よく働く女性です。

すべての女性が感情的ですが、ロシア女性特に感情的でロマンティックです。ロシア女性は、恋する時、人生の現実的な面をあまり考えずに恋愛に没頭します。ロマンチックで情熱的であるロシア人女性の性格がモテル秘訣の一つでしょう。

ロシアでは、数々の革命、戦争やその他の変化にもかかわらず、家庭や社会における女性の役割に対する考え方が非常に保守的です。 基本的に男の人は様々な分野において主権を握り、女の人が家庭を守って、育児をする存在です。もちろん、現代のロシアでは殆どの女性が働いていますが、キャリヤをするとは限りません。ロシア人女性にとってはキャリヤよりも、自分の家族、家庭が大事なのです。殆どの女性は政治、大企業などに興味を示さないです。男の場であることが決まっていて、成功するチャンスが少ないからです。

Шаблон

ではロシア人男性は?ロシア人男性は今大変です。

Шаблон

一方、小さい頃からロシアの少年たちは男らしくて誠実な男の理想のもとに教育されています。男の子が女の子を傷つけてはいないです。立派な男は絶対にそんなことをしませんから。また、男の子は泣くことも禁じられます。立派な男は泣いからです。そういう風に少年たちがいろんなことを我慢しなければいけません。いい男は力強くて、自信にあふれ、積極的でなければならないです。多少、アグレッシブでも、それは良いこととして認められます。思春期の頃の少年達は多くタバコを吸ったり、お酒を飲んだり、大声で話したり、わざと汚い言葉を使ったりしています。言わんばかりに、「ほら、俺がクールだ!もう立派な男だ!」と。おそらく、彼達にはそういう表面的なところが「立派な男」に見えるのでしょう。

他方、全員が格好つけるのは出来ませんし、男同士で自分が弱くて自信がないことを打ち明けるのは不可能になります。ロシアでは男同士では思いやりを見せたり、同情したり、つまり、感じていることを言ったりするのはナンセンスです。

男の人は家庭においても主導的な役割をはたさなければいけないという考え方の社会で育てられ、ロシア人男は気力を失ってしまいます。特に女性が同じくらい、また男の人以上稼ぐ大規模な都市の場合です。たとえ、奥さんは自分より収入が少ない夫に対して全く文句を言わなくても、男が心理的に不快に感じることがあります。それでもし男性が職場でうまくいっていない場合、状況は悪化します。こういう状況の中で、自分の社会的に果たさなければいけない役割が違うため男性は女性のように家族のことに切り替えたり、家事に没頭するが出来ず、精神的にとても苦しんでいます。それで落ち込んだ男の人はロシアでよく使われる最も原始的な方法でストレス発散します。その「方法」とは「ウォッカ」です。

しかし、何もかもそんな暗くありません。ロシア人男性がロシア女性に負けず、勤勉でロマンチックで情熱があふれる性格です。ロシアの作家、ドストエフスキーは誰よりも上手にそういう性質を小説で見せつけました。男の人が女性に恋しているならば、彼女の心を勝ち取るために、全力を尽くします。彼は時間とお金を惜しまず、毎日、優しいことばを掛けたり、高価な贈り物をしたり、頻繁に花束を贈ったりします。

Шаблон

ロシアでは「男の友情」という概念があります。もちろん、他の国々の男の人も友達がいますが、ロシアの男性にとっては男の友情がとても大事です。知り合い、同僚などは友達のカテゴリーに入らないです。普段、親友と言える人が一人か2人ぐらいしかいないです。そして、そういう人間が親、兄弟よりも親しい場合が多いです。困っていたら助けてくれるのも親友です。自分の秘密を打ち明けられるのも親友です。こういう友情は幼い頃や少年時代に生まれて、何十年経ってもお互いの事情が変わってもそういう関係だけがずっと変わらないです。このような友情について沢山の歌や詞が作られています。小さい頃からそれに憧れる少年が多いですが、ずっとこういう関係を保つことができるのは全ての人ではないです。


© 2007-2012 Center For International Education